2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

医師という、得体の知れない何か

「一部の人文社会科学研究者は『医師』という大きな主語で語り過ぎではないか?」と前から思っている(と言うとき私も、『人文社会科学研究者』という大きな主語で語っていることは自覚している)。例えば「医師は『合理的な専門家 vs 非合理な素人』の枠組…

2019年1月〜6月に読んだ本

1月 19001 都市文化と東洋医学 (マーガレット・ロック/思文閣出版) 日本における東洋医学の実践をフィールドワークした本作。読みながら「何を当たり前のことを言っているんだ」と浅さを感じていたが、その理由が民族誌を「原住民」の立場から読んでいるから…

國分功一朗『中動態の世界』(医学書院、2017)

中動態の世界 意志と責任の考古学 (シリーズ ケアをひらく) | 國分功一郎 |本 | 通販 | Amazon 昨晩、お久しぶりの方と色々お話していて、今もやもや考えていることを根本から解決するきっかけの一つとして、"中動態"という概念がやはりあるのではないかとい…

休日の過ごし方

今日は大学の創立記念日で実習が休みで、Nと出町座で『愛がなんだ』という映画を観た。煮え切らなさを煮詰めたような作品だった。そのあとは鴨川デルタに座りこみ、缶ジュースを飲みながら覇気のない会話をした。犬に引っ張られるようにして飛び石を渡る女の…