2019-01-01から1年間の記事一覧

平成31年4月1日 第2回 アイドルが脱神格化された現代で、「虚構のリアル」を愛する

アイドルは、かつてその言葉本来の意味通り、「偶像」でした。雲の上の存在。手の届かない存在。一般の人とは、そもそも存在論的意味から違う。だからこそ、山口百恵がマイクを置くことは、その偶像の死を意味しました。 しかし現代では、アイドルに「会いに…

平成31年3月31日 第1回 「余白」について

突然ですが、今日から毎日、Facebookで文章を更新していこうと思います。自分の身にあったこと、最近思っていること、考えていること、感じていること、分野問わずとにかく何でも書き連ねていきます。 始めた理由も特にないので、いつまで続けるのか難しいで…

<お笑いと構造 第3回> お笑いの構造分析における三尺度 ②納得感

文狸(ぶんり)です。前回は、お笑いの構造分析の三尺度「意外感」「納得感」「期待感」のうち、「意外感」について説明しました。今日は二つ目、「納得感」について解説していきます。まずは、漫才におけるツッコミをきっかけとして考えていきましょう。 sa…

<お笑いと構造 第2回> お笑いの構造分析における三尺度 ①意外感

文狸(ぶんり)です。前回は、全てのお笑いが共通してもつ構造を、「自分が面白いと思ったものを、なぜ面白かったのか後から分析する」というスタンスのもと、「意外感」「納得感」「期待感」という観客視点の3つの言葉を使って納得可能な説明を目指す、と…

<お笑いと構造 第1回> お笑いについて語るときに僕の語ること

本稿は、以前に書いた記事「上沼さん騒動をきっかけに考える——笑いについて語るということ」と一部内容の重複があります。 satzdachs.hatenablog.com 「現代お笑い概論」について お笑いを語るというのは、どういうことか 私のスタンス――構造主義の立場から …