日々の話(2020年3月1日)

 昨日は某携帯ショップに行っていた。実はそれが今月3回目で、前の2回は契約の名義を変更するのに必要な書類等にいずれも不備があったために、再々度出直しとなっているのだった。担当は3回連続で同じFさんだった。ここまで来たら流石に顔と名前を覚えていた。
 私は、もう二度とFさんの手を煩わせるわけにはいかない、「こいつ何回も来るけど全然ちゃんとできねえじゃん」と思われたくない、その一心でかなりの緊張状態に駆られながら、Fさんの問いかけに1秒以内にテキパキ返答することを心がけた。結果、不要なプランを1つ追加され、必要だったプランを1つ削除されて、それを言い出せないまま店を出た。

***

 ちゃんと継続できてから言おうと思っていたので書いていなかったが、7月からランニングを始めていた。それ用のシューズも購入して、2日に1回くらいの頻度で5.5kmのコースを走っていた。ところが10月末のテスト前に怪我をしてはいけないと思っていったんストップし、そこから国試が近づいてくるにつれ余裕がなくなったため、ランニングをすることはなくなっていた。つまり見事に継続できなかったのでここで書くこともできなかった。
 国試が終わってすぐは寒くてランニングどころではなかったが、最近はようやく暖かくなってきた。しかし私は重症の花粉症なので外に出れば目と鼻が完全にやられてしまう。やっぱり今日も走るのはやめておいたほうが良いような気がする。

***

 この前電車に乗ったとき、2人席の窓側の席は埋まっていたので、通路側の席に座った。私が降りる駅にまもなく着くというところで読んでいた本を閉じて立ち上がると、窓側に座っていた人が私に「ありがとうございます」と声をかけてきた。本に集中していてわからなかったが、窓側の人も私と同じ駅で降りるためにちょうど準備を始めたところで、私がそれに気づいてその人を通すためにわざわざ立ち上がってくれたと思ったらしいのだ。
 間違いを指摘して気まずい思いになるのが怖くて、「いや、私も降りるんで立っただけですよ」とも言えず、言葉にならない音を口の中でモゴモゴと発しながら窓側の人を見送ってまた席に座り直した。そのタイミングで電車のドアが開いた。私がその人がホームに降り立ち、こちら側に目をやっていないことを確認してから、逃亡者のようにコソコソと別のドアから外に出た。そしてその人に遭遇しないよう駅のホームでちょっと時間を稼いでから、階段を降りて改札へ向かった。

***

 靴下を履くのがとにかく面倒くさい。どうしてかはわからないが、パソコン作業も読書も基本的には上半身の世界で完結するので、それとは別の行動様式を持ち込まなければいけないからなのかもしれない。だから例えば、風呂を上がって寝るまでは靴下を履くことにしているのだが、裸足のまま炬燵に入り、天板の上に載せた靴下を「履くの面倒くさいなあ」と思いながらじっと見つめる時間が発生するときがある。
 さっさと履くのが唯一かつ最善の解決策とは頭ではわかりながらも、今履いてしまうとそれまで消費した時間が無駄だということを認めて負けた気になるのが嫌で、時間は1分、2分、3分と無為に過ぎていく。